全国手話通訳問題研究会(略:全通研)のホームページにお越しいただきありがとうございます
1974年6月に全通研は発足しました。今年2024年は、創立50年を迎える節目の年です。
設立のときは287人でスタートし、現在、ほぼ1万人の会員がおります。会員は、手話の学習をしてきた期間や手話通訳の経験の有無に関係なく、手話や手話通訳、聴覚障害者が抱えるさまざまな問題について一緒に考え、学習していく幅広い人たちで組織されている集団です。
活動目的は、創立当時から聴覚障害者福祉と手話通訳者の社会的地位の向上です。そして、手話や手話通訳、聴覚障害者問題について研究・運動しています。
全通研は全国47の都道府県支部があり、会員は支部に所属します。会員の皆さまには、『手話通訳問題研究』(研究誌)を年4回、「全通研会報」を年1回届きます。
全国規模の学習の機会として、毎年8月に「全国手話通訳問題研究集会~サマーフォーラム~」を開催しています。2024年度は鹿児島県で開催します。また、オンラインを活用した学習会を企画して開催しています。
さらに、手話や手話通訳、聴覚障害者の問題を多くの方々に理解していただくため、各種の書籍やDVDを出版しています。このホームページでも書籍などの紹介をしておりますのでご覧いただければと思います。
また、それぞれの支部においても、独自の機関紙発行や学習会の開催などを企画し、積極的に活動をしています。
東日本大震災においては、防災無線や広報車の声が聞こえず犠牲になった聴覚障害者がいました。熊本地震や能登半島地震でも、避難所でマイクを使っての情報が聴覚障害者には聞こえず、二重・三重の困難にあわれた聴覚障害者がたくさんいました。
しかし、一方では、普段の近所づきあいからさまざまな情報を紙に書いてもらったり、簡単な身振りや手話で情報をもらったりした聴覚障害者もいました。同じ市民の中に「聴覚障害の人がいる」という理解者が拡がることで助かる命も多くなりますし、より多くの情報を得られることが明らかになりました。
このホームページは、(1)多くの皆さんに全通研のことを知ってほしい、(2)聴覚障害者や手話通訳者の抱えるさまざまな問題を知ってほしい、(3)全通研が持っている情報を皆様に知ってほしいことを願って作成しております。
この機会にご活用いただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いします。
▼渡辺会長あいさつ動画(※画面をクリックしてご視聴ください)
左:渡辺正夫会長 (右:手話通訳者)