2011年3月11日に発生した東日本大震災で、東北ブロックの岩手、宮城、福島は甚大な被害を受けました。震災後は、全国からの義援金や温かい励ましの言葉、被災地に駆けつけていただいた手話通訳者をはじめとする多くの方々の支援に、全通研の組織的な力を強く感じました。感謝の気持ちでいっぱいです。そして、青森、秋田、山形、岩手、宮城、福島の6支部からなる私たち東北ブロックは、今こそ力を合わせて頑張ろうと結束しています。
東北ブロックは、全通研の歴史と関わりが深く、1968(S43)年に福島で第1回全国手話通訳者会議(後の全国手話通訳問題研究集会)が開かれ、その後1974年(S49)に青森で第7回全国手話通訳者会議が開かれた際に全通研が誕生しました。
ブロックの会員数は、現在743人(2012年3月31日現在)、毎年10月に東北3団体共催による「東北ろうあ者大会・東北地区手話問題研究大会」を開催しています。また、東北ブロック独自の研修を年2回「北東北」と「南東北」で行っています。2012年度は、研究誌『手話通訳問題研究』の“手話この魅力あることば”で紹介された東日本大震災の体験を語る二人のろうあ者を講師に、読み取りを中心にした研修を行っています。
今、私たちは東北の粘り強さと、固い結束で一歩一歩前に踏み出していこうと、決意を新たにしているところです。