■国際交流
「世界手話通訳者会議」参加報告

報告担当:市川恵美子
○10月31日
- 11:00 オープニングセレモニー
-
- 参加者・国紹介 パワーポイントで国を出し、各国参加者が立ち上がって挨拶
- アフリカの紹介ビデオ
- アフリカのポエム朗読
- 南アフリカろう協会ブルーノ会長挨拶
- ワーキンググループの経過報告・メンバー紹介
1975年に国際的な手話通訳者組織の必要性が提起され、1995年ウイーン会議、1999年ブリスベン会議で通訳者会議を開催。2002年ワシントンでの会議を経て、2003年モントリオール会議でWASLIの設立が確認された。その間ワーキンググループが組織され、WASLIの設立、運営についての準備が進められた。
WASLIの公用語は英語であるが、英語圏外の言語も尊重し、英語も理解しやすいよう努力する。このことは規約の文章にも適用されている。 - オリエンテーション
- 11:30 基調講演 ウィルマ・ニューハウト・ドルゥチェン(南アフリカ国会議員)
- *ろう者。1999年国会議員選挙に立候補し当選。
アパルトヘイトの歴史のなかで、さらに障害者差別もあった。手話も白人と黒人、有色人種とでは異なっていた。
1994年までアフリカにはろう者組織の連帯がなかったが、WFDの働きかけで1994年に集まりを持った。今は12番目の公用語として手話が認められている。
アフリカの通訳者組織、ろう者組織ともに未熟だが、今回の会議をきっかけに大きく発展できると確信している。
- 13:30 全体プレゼン ジェマイナ・ネピア(オーストラリア)
- 「振り返り:手話通訳概観 手話通訳養成と手話通訳研究」
イギリスで手話通訳者としてスタートし、現在オーストラリアで手話通訳をしている。通訳養成についてイギリス・アメリカ・オーストラリアの比較をしたい。
オーストラリアでは1991年に全国組織ができ、通訳養成やワークショップをしている。通訳養成の場は少なく、特に農村部ではほとんどない。通訳者の倫理綱領はある。
認定については、言語通訳の認定協会があり、そのシステムのオーストラリア手話の認定も入った。認定委員は2人で、読取と聞き取り。レベルは2つで1:1通訳と法廷や会議通訳。ろう者通訳認定はまだ。
現任者に対するレベル維持または復帰者対象の試験も検討中。研修の重要性も強調している。
通訳養成では大学でコースを持っているのは1校。入るためには基礎手話をマスターしていることが必要。ろう運動は先進だが通訳はまだ途上である。
イギリスではイングランドとスコットランドにそれぞれ協会がある。イングランドには民間の団体もある。
通訳養成には心理学も入っている。通訳がどんな場面で通訳を行ったか証明を出すシステムもある。通訳のレベルごとの認定がありそのためのトレーニングもある。職業訓練校や大学で養成している。将来は大学終了が条件になるかも。
アメリカでは新しい倫理や認定システムができつつある。2008年までに大学卒業が必須となる。手話通訳は専門職であるということを認定する。
三国に共通しているのは、法廷通訳の専門性を理解していること。認定方法の情報交換が必要と認識していること。領域ごとの線音声の研究が進んでいる。
実践に基づく研究が必要と考える。

- 14:00 並行会プレゼン
- (1)高木 真知子(日本) 「非母語者の英語使用」
高田英一氏に付いて各種世界会議に参加してきた。英語→日本語→日本手話と変換していると高田氏への情報保障に遅れが出て発言の機会を逸する。自分は英語を聞いてすぐ日本手話に変換するがそれができる手話通訳者は非常に少ない。そのためネットワークが作れない。高田氏には高木と二人三脚と言われた。
英語から日本手話に変える通訳者の評価が低い。今後、養成や評価を高めていく必要がある。 - (2)フィレモン・アカッチェ(南アフリカ)「手話の植民地化と手話通訳者に与える影響」
「黒人は他の人種と会ったときに黒人となる」「自分の言語はひとつで他言語の人と会ったとき他にも言葉があると知る」
植民地とは上から下をみる、従わせると言う意味。強い者が弱い者を従わせる。
- 同じところで使われることで言語は植民地化される。
- 支配国は強力な力を持ち地元の言語を支配する。
- 神の言葉を伝える目的で彼らの言葉が強制される。
- 多数に同化するよう少数は求められる。
- 植民地に来た人は自分の言葉を持ち込み強制する。
- 16:00 規約討議
- ワーキンググループで昨夜遅くまで論議し、提案したものよりさらにわかりやすい簡便な英文に変更した。また、変わる可能性もある。
一項目ごとの論議をする。
フロア:国際会議でのサポートとは?
WG :一般的な意味と個別的な意味
フロア:専門的(プロフェッショナル)という定義、基準は?
WG :国際的な組織が各国の基準を決めるのは難しい。それぞれの国の理解にならざるを得ない。
フロア:「専門職」と「同様の目的を持った団体」は規約から削除がよい。
WG :WG(ワーキンググループ)で検討したい。
フロア:地域会議の定足数が10%というのは低すぎるのではないか?(同様の意見あり)
WG :何%なら妥当かWGで再検討。
フロア:会費が支払えない場合どうなるのか。
WG :WFDの方法をとる。支払えないという証明ができ、理事会で承認されれば会費は免除され投票権は持つ。証明できなければ投票権をなくす。

- 17:30 カントリーレポート
- 1.アルゼンチン
2.オーストラリア
3.ベルギー
4.ブラジル
5.カナダ
6.中国(台湾)
7.デンマーク
8.イギリス
9.フィンランド
10.ドイツ
11.ギリシャ
12.アイルランド
18:30 歓迎夕食会
○11月1日
- 9:00 基調講演 キャロル・リー・アクイラン(オーストラリア・WFD事務局長)
- WASLI設立に立ち会え、200名近い参加者で感無量。
WASLIの役割
- 連帯
- 自分が他の人に何ができるか考えること
- 世界すべてに通訳者協会を設立することが大切
- リサーチ(研究)と情報の共有
- ろう団体との共同
手話通訳者の養成は各国の課題だが、WFD,WASLIが力を合わせて手話通訳の養成にあたっていきたい。また、研究活動も共同して進め、成果を共有したい。
- 10:00 並行会プレゼン
- (1)スティーブン・コリンズ(ろう者 アメリカ・ギャロデット大学)
「談話様式と言語モード:視覚的相互作用における通訳者が与える影響」
ASL⇔英語の手話通訳において視ることと触手話について、その影響を考える。
研究を通じて複雑なものがあることが明らかになった。
視覚、触覚による手話通訳に与える影響はビデオで記録したものを社会言語学的な分析によって研究された。例えば、ろう者、盲ろう者、聴者への通訳コード(倫理)は何をもって選択されるか。
例えば精神医療の分野での手話通訳、法廷での通訳、盲ろう者への通訳など、通訳場面を考えると、コミュニケーションは困難となることが多い。
コミュニケーションは制約、制限がなく、もっとも広い状態で行われることが大切である。盲ろう者への通訳の場合、表情や視線による情報伝達ができない。限られた情報の中でどこまで情報を伝えるのか、考えていく必要がある。 - (2)サスリンク(南アフリカ)
「スウェーデンモデルは南アフリカの手話通訳者に適用できるか」
90年代、南アフリカの手話通訳者の中には個人的にスウェーデンの手話通訳機関を訪れている人がいた。
スウェーデンの手話通訳機関では雇用形態、通訳者の質や信用、専門性など学ぶことが多い。
2004年に南アフリカ翻訳者・機関による資格認定が始まった。
2005年に南アフリカ手話通訳国立センター(SASLNC)が発足した。そこではスウェーデン手話通訳機関をモデルにしている。
現在フルタイムでの大学での養成はなされていない。専門職としての手話通訳者の社会的な認識もない。資格認定された人も少ない。もっと、ろう者の権利について人々は気づくべき。
ろう者と手話通訳者との連携、消費者の教育が必要である。 - (3)カリル・アルワーニ(パレスチナ)
「パレスチナの手話と手話通訳者」
英語が不得手な国であり、断食中とか経済的理由とかでWASLIへの参加者が少ない地域である。
パレスチナは1950年〜1990年は暗黒時代。ろう者は手話を知らない状態に置かれた。(ろう学校:アラブ世界で唯一レバノンにあった。しかし、資格のある教師もいないし、手話通訳者も存在しなかった。)つまりパレスチナ手話がなかったということ。その中でも都市部のろう者は手話辞典(1992年・1500語)を編纂した。
今日は10の地域で障害児教育が行われている。但し、その多くは私立。
ろう者が抱えている課題は、職業につく機会の拡大。手話通訳制度がないため、家族や親戚に通訳を頼っている。その場合、通訳の質が低く誤訳もある。
今後、手話通訳者の教育(信頼できる手話通訳者)、ろう者の職業教育と職業を得ること、手話の統一が重要。

- 13:00 規約討議
- WGとしては国連にあわせ、1国1票としたいが、皆さんの意見で調整は可能。
手話通訳の表記は手話通訳だけとし、ろう者、聴者は書かない。但し、養成の部分にはろう者、聴者を明記。
プロフェッショナルの言葉をはずしたらどうかと言う意見が出たが、言葉としてこれは重要なのではずさない。但し、プロフェッショナルではない手話通訳者を排除するものではない。
賛助会員は500$以上納入者。個人会員は投票権を持たない。
規約改正、解散以外は参加者の過半数となっている部分を51%以上と変更する。議案は会員の50%の賛同が必要。
フロア:6ヶ月前に会議を通知とあるが前すぎるのではないか?6ヶ月とした根拠は?
WG :多くの協会がインターネットを有していない。郵便連絡で時間がかかることと、各国組織の討議の時間の確保のため。
大事な議案や総会の連絡が6ヶ月前で緊急時や理事会等は3ヶ月前。
WG :地域の会議の定足数は10%ではなく過半数とする。
・総会は少なくも4年1回は開催する。
・理事の任期は設立時選出理事(会長・副会長・事務局長・会計)、地域選出理事とも2年間とする。その後は4年とするが、理事全員が同時に任期切れとならないよう配慮する。
・選出理事は立候補苗の3年間、国の組織で問題がない会員であることの証明が必要。地域選出理事は2年間居住していることの証明が必要。
・立候補理事は2期まで。
・地域代表は地域の投票権のある国の20%以上の支持が必要。
・9条1項に「理事会の承認を得て」を挿入。署名は必ず2名で行う。
・9条3項に「WASLIの名称も」を挿入。「個人使用は認めない」を「個人、企業、団体使用は」に変更
- 16:30 全体プレゼン ジュディス・コリンズ ジョン・ウォーカー (イギリス)
- 「ろう通訳者とはなにか?」
“Deaf Interpreter”という言葉が使われているが、あいまいな表現であり、誤解を招いている。ろう通訳のみリレー通訳という言い方をするのも疑問。
活動としては地域や学校、行政、TVニュース等で行われており、今後は専門職として発展していくものと考える。
“Deaf Interpreter”の果たす役割、価値は、教育者、カウンセラー、ソーシャルワーカー、アドボケイター、調整者といったもので、これらは「通訳」ではない。
“Deaf Interpreter”が専門職として認められるためには、その専門性が説明できなければならない。
“Interpreter”なら通訳だが、“Deaf”がつくと多様な支援活動が含まれる概念となる。このような“Deaf Interpreter”の養成はイギリスでは大学で始まっている。今後はすべての大学でろう通訳者のトレーニングが行われるべきである。

- 17:30 カントリーレポート
- 1.ケニア
2.リトアニア
3.日本
4.マダカスカル
5.マレーシア
6.オランダ
7.ニュージーランド
8.ナイジェリア
9.パレスチナ
19:30 バーベキューパーティー
○11月2日
- 9:00 全体プレゼン シンシア・ロイ(米国)
- 「会話に基づいた手話通訳養成の方法」
アメリカにある手話通訳養成プログラムでは数週間のものから2年〜4年の大学教育。ギャローデットではマスター(大学院)コースもある。手話通訳者養成において何をどう教えるのかを考えたい。
アメリカでは新しく2つのことが取り組まれた。- 全米ろう者協会の行う認定では大学4年卒業を受験資格とした。
- 卒業者の卒後研修についてのプログラム(コミュニティ、労働、医療場面等)を作った。(通訳を始めてから壁にぶつかることが多い)
コミュニケーション場面では意識、無意識の関わりプロセスがある。このような“通訳場面には様々な要因がある”ということに気づくような養成プログラムが必要である。
状況には通常のもの、予想外のものがあり、それらは話法の中にある。話法を学ぶことは「人が何を話しているのか」を理解することになる。
人の話し方は多様であり、主なトピックスから副次的なトピックスへの変化、話し方のポイントなどを理解する。
話法の研究の中で次のことが明らかになった。
- 通訳者はリレーとコーディネイトを行っている。
- 経験や話の事例をコーディネイトしている。
- 一度に二人が話さないように手話通訳者は制止を行っている。

- 9:30 並行会
- (1)シリ・アントンセン(ノルウェー)
「テレビ通訳」
NRA(公共放送)の1チャンネル、手話放送について報告。
NRA1は手話放送で、18:00〜21:30に放送され、内容は子供向け番組、ニュース、娯楽、若者向けなどを製作している。開始され5年が経過したが、大きな不満はでていない。
NAR1は外部取り付けTVセットで受信することができ、ろう者は低額で購入できる。通訳者を画面のどこにするかを受信者がセットできるものもあるがそれは高額。
NAR1の製作には1人のフルタイム通訳と13人のパートタイム通訳が従事している。
今後の事業としてはニュースペーパーの発行、ビデオ製作、インターネットの活用を考えている。
通訳者の技術向上は日常的な課題であり、週1回の会議を開催し、TVという二次元の世界での表現に工夫をする等、TV通訳の専門性、専門職としての技術向上をはかっている。
- 準備
- 政治。世界状況の知識
- 口形
- 時間の流れをきちんと表現
- カメラに目線を合わせる(アイコンタクト)
- 動きは少なくする(子供番組は例外)
- ろう者の使用する手話を使用(ない場合はろう者に考えてもらう。または他の説明を加える)
- ろう児童対象の場合はろう児のモデルとなるよう常に言葉を収集する
- 話者の雰囲気に合わせた手話の選択
- 時には逐次的(要約)になることもあるので、その技術も必要
- 誰でもわかる表現を心がける
- (2)グラハム・ターナ(英国)
「通訳の真実を明らかにする」
手話通訳者は脳で仕事をする。通訳者に一番必要なのは頭脳である。 現実の通訳者は機械ではなくコミュニケーションの積極的な参加者である。量的な通訳者は、積極的な活動者のコミュニケーション介助者である。
通訳者のアイデンティティはフレキシブルであることが必要
- 私たちは誰なのか このことを通訳者は明確に意識している
- 私たちはなにをしようとしているのか 次の変化に対応できる
- 私たちの言葉で何ができるのか 何が語られているか理解する、言葉をパーフェクトに使用する 言葉を有効に使って伝える
- このことを踏まえてどのような変化が考えられるか コミュニケーションにどう介入していくか その方向
“同じ通訳”というものはなく、また自動操縦で通訳はできない。通訳の仕事を分析、広く理解してもらえるような整理が今後必要である。 - (3)アンナ・コマロバ
「手話通訳者を伴う国際開発協力事業」
旧ソ連圏の国々における、手話通訳者教育と再教育についての問題、課題を取り上げる。
ソビエトは1991年に崩壊し50の国に分かれた。それまでは閉鎖的だった。
コーカサス及び中央アジアはフィンランドの外務省とろう協会により資金支援がなされている。(フィンランドは1905年にろう協会が設立されている。ロシアでは1995年に手話が国会で承認された。)また、モスクワろう研究・バイリンガル教育センターとも共同のパートナーとして活動している。
一方、中央アジアの8つの国々は、それぞれ言葉も宗教も異なる。ろう者はロシア手話を使用している。
ソビエト時代に認定を受けた手話通訳者の再教育が課題となっている。また、通訳者の倫理綱領はない。ソビエト時代の手話通訳者は母親のような感覚(お世話する、指導する)があり、ろう者も頼る面がある。通訳者はよいパートナー、ソーシャルワーカー、言語通訳等専門職として機能するよう、発展に向けた諸課題がある。
2005年5月にモスクワで開催したからモスクワ国際会議で05年から17年まで、発達プロジェクト(手話通訳者の教育=自国の言葉とロシア語と手話 方言 倫理的な問題等)を20カ国で推進することになっている。 - (4)キャロル・ホーキンズ(英国)
「上り詰めたら何をすればいい?洞察:地域における通訳」
RADに所属している。RADの職員の40%はろう者。ロンドンでは多数のろう者が専門職に就いているので通訳の多様性が求められる。また、コーディネイトするときには人種の違い等も考慮している。
通訳者の資格は3段階。
- 3年以上大学で学習することで与えられるもの
- 国の資格
- サインコミュニティー
- face to face(対面)で行う通訳である
- ある目的に対して行われ、いろんな場所で通訳が行われる
- コミュニティー通訳は高い技術を持ったプロフェッショナルである
- 高い教育が必要(大学・大学院)
- 国が認める資格
- 手話コミュニケーションが優れていること
トレーニングの内容は以下
- 時間の管理
- 信頼
- コミュニケーション
- プレゼンテーション技術
- 主張技術
- カウンセリング技術
- 健康管理
- 声の管理
- 息つぎのテクニック
- 自己評価能力
- 教育力
- 研究資料
通訳者にはつぎの力も必要- トレーニングする力
- スーパーバイズ
- 教育
- 会議
- 管理
- 研究
- 会計
- ネットワーク
- コースは全体的なものか
- コースは専門職を励ますものか
- コースは専門職を意識しているものか
- コースはオーナーシップの感覚をもてるものか
- 内外人格技術
- ろう者は私たちの行っていることを理解するか
- 研究の成果に老舎はアクセスできるか
- 互いにサポートをどう行うか知っているか
- (5)ジェファ・ムエリ(ケニア)
「発展途上の国の手話通訳」
ナイロビ大学で言語学を研究
発展途上国での通訳状況を報告
多くの国は障害者に関する法を制定しているが、法に基づく実行はなされていない。ケニアの場合、手話は公認されていない。しかし1ヵ月後に迫っている憲法改正では手話を認める条項が入るだろう。ケニアには手話がいくつもあるので、憲法には「ケニア手話」とは記載されない。また手話通訳については書かれない。これから働きかけていく。
ケニアではろう者にとって通訳者は友人という感覚であり、養成プログラムがない。
基礎、中級、上級を作っていく必要があるが、レベルの確定が難しい。 現在、ケニア手話研究プログラムに参加しているが、これに続くものがない。ケニア手話は簡単ではないので、長い期間のトレーニングプログラムが必要。
トレーニングを受ける人は意欲や関心が高くなければならない。また、専門性が必要なので、大学卒業資格が必要だろう。現在は研修を受けていないので、手話通訳者の通訳能力はばらばらであり、みな勝手にやっている状況がある。ケニア手話通訳者協会はある。
社会的にも手話通訳者の役割や位置づけがあいまいなので、通訳者の雇用を法に位置づけることができなかった。



- 13:30 カントリーレポート
- 1.ロシア
2.サウジアラビア
3.南アフリカ
4.スコットランド
5.スペイン
6.スウェーデン
7.タンザニア
8.ウガンダ
9.アメリカ
10.ザンビア
11.ジンバブエ
12.カメルーン

- 15:20 規約討議
- 論議の中で課題は4つに整理された。
- 理事会のこと
- 会費
- 理事会の責務
- 規約改正と解散の規定
- 提案1 理事会に、意味を変えずに英文の字句変更をする権限を与える。
→承認- 提案2
- 個人会費の金額を今は決めないで理事会に一任する。
→承認
- 提案3
- 会費の金額を理事会に一任
→承認
- 提案4
- アジアの範囲が広くなるのでオーストラリア、ニュージーランドを別にする。
→承認
- 提案5
- ロシア・中央アジアをひとつの地域とする。
→承認
- 提案6
- 第6章に「理事会及びその他の会議はできるところでできるときに行う」と追加する。
→承認
- 提案7
- 理事の任期についての初めの提案は削除し、「任期は4年間。但し、2005年からの理事任期は2年間」とする。
→承認
- 提案8
- 2005年からの地域代表理事の1/2は2年間の任期とする。
→承認
- 提案9
- 役員は同じ職務に再選できる。(2005年からの2年間は1期と考える。)
→承認
- 提案10
- 総会定数を10%から20%に変更する。
→承認
- 提案11
- 総会の承認条件を過半数から51%以上に変更する。
→承認
- 提案12
- 地域代表は地域の活動を推進する。
→承認
- フロア提案
- 公式言語にスペイン語を加えてほしい。規約も2つの言語で用意してほしい。
→理事会に一任
→全員一致で賛成。承認。
役員選挙
地域理事(地域推薦)
ヨーロッパ マルコ・ナルディ(EFSLI・ヨーロッパ)
北アメリカ ドブ・ロシアル(カナダ)
中央アジア アンナ・コマロバ(ロシア)
アジア 市川 恵美子(日本)
立候補(選挙)
会長 リズ・スコット・ギブソン(スコットランド) 承認
副会長 フィレモン・アカッチェ(南アフリカ)当選
アサンダ・カチュワ(南アフリカ)
事務局長 ゼイン・ヒーマ(イギリス) 承認
会計 パトリック・アーウィ(ウガンダ)
リズ・スカリー(カナダ) 当選
- 会長挨拶
- 三日間がとても短く感じた。静かなところでよい会場に恵まれWASLIが誕生した。WASLIは私たちの憩いの場である。
私たちWASLIがどこへ向かっていくのか、それぞれのプレゼンテーションは様々なことを示唆してくれた。カントリーレポートも興味深いものであった。
WASLIは必要なときに必要な人に支援する。失敗もあると思うが、私たちは進まなければならない。
今回は南アフリカのろう協、手話通訳者の皆さんの支援がなければできなかった。
今後はメールを最大限使って、研究、情報発信、言語の違う人たちへの発信方法、出版などに取り組む。また、最低必要なこととして、倫理綱領をまとめる必要がある。それは組織のない国の指針になるし、養成のない国への支援ともなる。
こういった活動をしていくためには豊かな国の支援が欠かせない。今回の会議でも、1日の通訳料を出し合って資金や貧しい国の支援にあてた。多くの国がそれに参加すればもっと多くの国が参加できたと思う。
豊かな国の通訳者はできることから行動してほしい。つぎの大会までの2年間、できることから進めていこう。
すべての人々にとって今日は特別な日となるだろう。
次回大会は、2007年7月に世界ろう者会議が開催されるスペインで、世界ろう者会議に並行して開催を!
→承認
閉会
19:30 公式夕食会


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